2019年10月29日火曜日

ルヴァン決勝観戦記(前半)

2006年のこと

実は2006年は、駒苫マー君再試合、ハムの初優勝の陰に隠れて、まったく扱われることもなかったのですが、コンサがこっそり躍進した年でもありました。
そう今回のルヴァンの快進撃があるまでは、この年の天皇杯での躍進が、コンサ史上最高の躍進であったので、どうしてもこの話からになってしまいます。

まずは仙スタで行われた準々決勝、「コンサ三大黒歴史」に数えられる前年の「ロスタイム3失点事件」の甲府に、リベンジできる機会が到来しました。結果見事その試練に打ち勝ち、準決勝に進出。ゴル裏はとてつもない歓喜につつまれた試合でした。
この後、ガンバに準決勝で敗れはしたのですが、この数年なにも良いことがなかっただけに、サポの評価は総じて「よくやった」という評価だったと思います。

ただ振り返ると、あの頃Jの中でも一番勢いがあったガンバとコンサとでは、審判にとっても格の違いは明確で、3人もオフサイドなのにスルーされ、ガンバの決勝点となってしまっても、そんなことはニュースにもならない悲しい現実がありました。
弱小クラブに対するJの厳しい洗礼、それがあのガンバ戦。敗戦とともに、アクションサッカーを標榜するヤンツーも去り、そこからトーナメントとはいっさい縁がないJ2仕様のチームになってしまったのだと感じてきました。

準決勝ガンバ戦

コンサのトーナメントの歴史は、あの日で止まってしまいました。
だから今回準決勝がガンバに決まった時、これは巡り合わせ、リベンジの日がやってきたと確信し、水曜夜開催という悪条件でありましたが、これは見届けなくてはならないと思い、現地参戦を決意しました。

しかし、「このガンバ戦、3連敗で迎えるのだけは避けたい、できれば残留は当確したうえで臨みたい」と思っていた矢先の厚別仙台戦、あろうことか3失点の敗戦、ガンバ天皇杯リベンジ計画に、早くも暗雲が立ち込めました。
次の鹿島戦は意外と持ち直して引き分け、メディアを通して「ガンバ戦3連勝します」とか張り切っていたので、やれるのか~と思っていたガンバリーグ戦。結果はご存じのとおり完全崩壊・戦意喪失の0-5。
仙台戦よりさらに状態が悪化、おまけに調子が悪かったガンバを蘇らせるという痛恨のミスを犯してしまいました。


睨みを利かすガンバの守護神 怖わっ

結局、最悪な状態で迎えてしまった準決勝第1戦、「ここで立て直す手腕を持っているのがミシャのはず」と信じながらも、最悪「吹田スタジアム詣で」で構わないや!という諦めも入り混じった第1戦が始まりました。
開始早々アデミウソンがドフリー、この間の続きが始まるのかよ!と青ざめた瞬間、外してくれてひと安心。選手達は落ち着きを取り戻し、前半は0-0の及第点で折り返してくれました。


しかし後半、蘇らせてしまった宇佐美選手にPKを決められ、いや~な雰囲気。急造前線3人衆じゃ有効な攻め手があるわけもなく、時間だけが過ぎた敗色濃厚な42分、サポの目前でミンテが押し込み、歓喜の嵐。
よっしゃアウェイゴール獲得!と満足してたら、最後の最後で、おなじみのセットプレーからの失点。パナスタは倉田シュッシュッシュッシュッシュ~~~。

そこだけ抑えれば「アウェイゴールで引き分け」というかなり有利なシチュエーションだったのに、もったいない。実にもったいない。しか~し俺達には「アウェイゴールがある」「アウェイゴールがある」そう自分に言い聞かせながら帰還しました。


ガンバのチアは試合中ずっと踊りっぱなし!過酷ですな

決勝進出

そんな状態で迎えた札幌ドーム。アウェイゴールがあるので1-0で勝てば「決勝進出」とメディアは言うけど、1-0をはじめから狙うなんて、そんな芸当できるのはカ・シ・マ、コンサには無理です。と思いつつドームへ。

3連戦ともなると福森の軌道は読まれ、進藤のヘディングはマークされ、急造の前線3人衆が機能しないことはバレており、得点をあげるのが非常に難しくなりました。対してガンバは先制点さえあげれば、ほぼ決勝進出確定となるわけで、コンサとしては絶対阻止しないといけなくなってしまいました。
しかし、この状況で今回はゴル裏サポが、力強いアシストをしたと思えました。


たまたま台風でガンバサポも駆けつけづらい上に、第1戦の倍の観衆、さらに見事なコレオグラフィを完成させたことで、完全アウェイ感を演出し、積極的に点を取りに行くという、ガンバのモチベーションを削ぐことに成功したと感じました。宇佐美選手も下がり、ガンバとしては0-0狙いに入った時に、武蔵のゴラッソが生まれ、あとは会場の雰囲気で押し切れたと。

あと2分、えっ決勝戦。
あと1分、本当に決勝進出?
もういいよ家本〜。
ピッピッピ〜〜〜 けっ決勝進出!
13年前に止まっていた時計が動き出した。ついにガンバの呪縛から解き放たれたと感じた瞬間でした。

新しい景色

皆が歓喜に沸く中、黙々と携帯でチケット確保し出しました。
そうと決まったら、すぐに航空券も押さえないといけない、北海道ならではの熱い争奪戦の始まりです。
とりあえず行きは2便め、帰りは最終の1つ前を確保。
しかしこれだと、行きも帰りもスケジュール的にまったく余裕がないことに、あとで気づくのでした。

(つづく)

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